紹介することを、会計士として考え直した
収益化を考える中で、紹介と会計士の仕事がつながりました。
最近、マーケティングを学ぶ中で、「紹介する」ということを改めて考える機会がありました。
もともと私は、どうすれば発信から得られる収益を増やし、もう少し安定させられるのか、ずっと悩んでいました。
有料noteやKindle本を書き、Amazonアソシエイトも使ってきました。
金額は大きくありませんが、収益が生まれる経験自体はあります。
ただ、それを続けられる仕組みにはできていません。
マーケティングを学ぶようになったのも、そのためです。
学んで理解したつもりになるだけではなく、実際に試してみなければ分からない。
そう考えて、記事の見せ方や読者への導線など、小さな実験を重ねてきました。
その中で、いつまでも避けて通れないと思うようになったのが、「紹介するとは何なのか」という問いでした。
ずいぶん大げさな問いです。
商品を一つ紹介するだけなのに😅
でも、私にとっては、そのくらい引っかかるテーマでした。
商品名を入れた途端、文章がよそ行きになる
私は、売り込まれることがあまり好きではありません。
商品そのものに興味があっても、
「今買うべきです」
「絶対に役立ちます」
と強く勧められると、自分で考える余地を狭められたように感じます。
必要かどうかは、自分で決めたい。
先に結論を渡されると、むしろ一歩引いてしまいます。
だから、自分が紹介する側へ回ることにも抵抗がありました。
一方、普段の記事では、私の経験から見えたことを、
「こういう見方もあるのではないでしょうか」
と、そっと置くだけにしています。
読者が必要だと思えば拾い、違うと思えば置いていける。
そんな余白を残すつもりで書くように努めています。
ところが、商品名が入ると、文章が急に変わってしまう感覚がありました。
急に仕事モードです。
文章まで営業担当者の顔をし始めます👨💼
「本当におすすめです」
「ぜひ読んでください」
内容に嘘があるわけではありません。
それでも、普段の文章とは違い、こちらの結論へ近づけようとしているように感じることが気になっていました。
その違和感をうまく説明できないまま、紹介そのものから距離を取ってきたのだと思います。
所信表明を書こうとして、自分の矛盾が見えた
それでも、マーケティングを学ぶなら、実践と検証は避けられません。
近いうちに、アフィリエイトを実際に試してみようと考えました。
ただ、何も書かずにリンクだけ置き始めるのは、自分の中でどうにも落ち着きませんでした。
始める前に、所信表明のようなものを書いておきたい。
そう思って、ようやく「紹介するとは何か」と正面から向き合いました。
いざ言葉にしようとすると、曖昧にしていた矛盾が見えてきます。
収益は欲しい。
でも、売り込みたくはない。
都合のよいことを言っている自覚はあります😅
読者に商品を知ってほしい。
でも、買う結論まで押しつけたくはない。
紹介しないままでいることが、本当に読者のためなのかも分かりません。
考えているうちに、これまでの発信と商品紹介は、そこまで別のものではないのかもしれないと思い始めました。
紹介は、結論ではなく選択肢を渡すこと
私が普段書いているのは、自分の経験から生まれた一つの見方です。
商品紹介で書けるのも、自分が実際に使って、どこが役立ち、どこは合わなかったかという経験です。
どちらも、私の一次情報を材料として、読者へ一つの選択肢を置く行為だと考えることができます。
商品を紹介するからといって、こちらが結論まで決める必要はありません。
何が役立ったのか。
どこは期待と違ったのか。
私の主観では、どんな人に向くと感じたのか。
どんな人には必要がないと思ったのか。
そこまでを書き、最後の判断は読者に残すこともできます。
それなら、私がこれまで発信で大切にしてきた姿勢と、必ずしも矛盾しません。
ここで、会計士としての仕事ともつながりました。
会計士が付与するのは、正解ではなく信頼性
財務諸表監査は、投資家保護のために行われます。
ただし、投資家保護とは、投資家が損をしないようにすることではありません。
投資家が、信頼できる情報を入手できない状態から守ることです。
どれだけ監査された情報を読んでも、投資判断が必ず成功するわけではありません。
会計士が付与するのは、正解ではなく、情報への信頼性です。
この考え方を発信へ置き換えると、私が紹介で提供したいものも見えてきました。
「これを買えば成功します」という保証ではありません。
「会計士が言っているから正しい」という権威でもありません。
私が実際に購入し、使い、考えた範囲だけを、自分の責任で整理することです。
そして、自分が責任を持てる一次情報だけを、読者が選ぶための判断材料として渡す。
紹介も、読者が判断するための情報に信頼性を付与する行為なのかもしれない。
だとすれば、それは会計士としての本分にも通じます。
私が責任を持って扱えるのは、自分で確かめた一次情報の範囲です。
そこが、会計士としての私にとって自然な境界線でした。
この境界線を引けたことで、紹介することと、読者の判断を尊重することを両立できるかもしれないと思えるようになりました。
収益化と、自分らしい紹介は両立できる
ここまで考えて、ようやく自分の中で折り合いがつきました。
私は、商品を売ることそのものを否定したいわけではありません。
収益も得たいと思っています。
ただ、私が対価を受け取りたいのは、誰かを強く説得し、購入へ動かしたことに対してではありません。
財務諸表監査でも、投資家が利益を得たから監査報酬を受け取るわけではありません。
会計士が提供しているのは、投資家が信頼できる情報をもとに判断できる状態です。
商品を紹介するときも、私が提供したい価値はそこにあります。
自分が責任を持てる一次情報を整理し、読者が自分で選べるだけの判断材料として届ける。
私は、その仕事に対して、正当な対価を受け取りたいと思っています。
そして、この考え方は、他人の商品を紹介するときだけのものではありません。
有料note、Kindle、そして将来自分の商品を作るときにも同じです。
自分の商品だからといって、すべての人に必要なわけではありません。
誰に向くのか。
何ができないのか。
どんな人には必要がないのか。
自分の商品でも、読者が買わない判断をできる材料を残したいと思います。
これからは、紹介の仕方に責任を持つ
これから、Brainを含む商品やサービスを紹介することがあります。
基本的には、自分で購入・利用し、自分の経験として語れるものを扱います。
良い点だけでなく、私が感じた限界や、向かないと思った人も書きます。
商品リンクがなくても、記事から何か一つは持ち帰れる状態を目指します。
これは、アフィリエイトを始めるために後から作った立派な理屈ではありません。
……と、自分で書くと、いかにも後付けの理屈っぽく見えるのですが💦
所信表明を書こうとして、自分の抵抗と向き合った結果、ようやく見つけた自分なりの着地点です。
学んだことを実践し、実践した結果をまた考える。
結局、また考えるのか。
そうなのだと思います。
私の場合は、考えながら進む方が長く続けられそうです。
その最初の一歩として、私はアフィリエイトを始めます。
対価まで含めて、発信を循環させたい
有益な情報を、すべて無料で提供し続けるという方法もあるでしょう。
一方で、正当な対価が発信者へ戻ることで、次の発信が生まれることもあります。
本の印税が著者の次の執筆を支え、読者が新しい作品を読めるようにする。
Substackやnoteでも、価値を作った人、紹介した人、受け取った人の間で、対価が循環してよいのではないかと思います。
私は、その循環の中で収益を得たいです。
得た対価で、また次の発信をつくる。
そして私自身も読者として、読み続けたい発信者や、次の作品を届けてほしい人を支える側にも回る。
それは誰かのためだけではなく、私自身がこれからもその人の発信を読みたいからでもあります。
私はこれからも、受け取ることと支えることが一つの循環になる場所にいたいと思っています。
自分の一次情報を、相手が選ぶための材料として渡す。
その考え方で書き続けた先に、どんな景色が見えるのか。
私自身も、まだ知りません。
所信表明は、書いた瞬間より、その後の方が長いので。
今後の商品紹介で私が守る具体的な基準は、noteにまとめました。
考え方より先に、実際にどのような基準で紹介するのかを確認したい方は、そちらをご覧ください。
note記事:商品を紹介するときに、私が守る6つの基準
※今後、記事内にアフィリエイトリンクを含む場合は、その旨を明示します。




山藤さん、こんにちは。ちょうど私も今、同じところで立ち止まっていました。
売ることでも、否定することでもなく、
相手が自分で選べる材料を渡す。
この記事を読んで、少し自分の考えが整理されました。
ありがとうございます✨
なるほどです😊
ありがとうございます